ご存知の方も多いかと思いますが、いよいよ11月に東京都教育委員会が都立公立中学3年生全員を対象に「中学校英語スピーキングテスト(English Speaking Achievement Test for Junior High School Students)」を実施します。そして、その結果が都立高校入試に活用される予定です(参考資料:https://www.tokyo-portal-edu.metro.tokyo.lg.jp/speaking-test.html)。
小平市立中学、高校と進学される方には、直接関係ないかもしれませんが、コミュニケーション重視の英語教育の波は、全国津々浦々に広がっている広がっているので、知っておいて損はないと思います。実際、4技能を測る英検合格者やTOEFL及びTOEIC高得点者に多くの高校と大学が、入学試験の得点換算・免除から入学金・学費免除、単位認定までと様々な優遇措置を設けています(詳細はこちら:https://search.eiken.or.jp/qualification/?_ga=2.229819996.1965802040.1640600425-1398935155.1639146699)。
EAST-Jの実施目的に「小・中・高校における一貫した英語教育の推進により、生徒の『使える英語力』の育成を目指します」とあります。評価基準を参照しながら令和3年度のテストを一通り見ました。数行の英文音読から始まり、何通りもの回答が可能なオープンエンドな質問まであり、レベル的には英検3級(中学修了程度)を超えています。高得点を狙うなら(私立のカリキュラムは別として)自分で勉強して準備をしておく必要があります。
このような試験が実施される度に、イタチごっこのように、傾向と対策が練られるわけですが、王道に勝る対策はないと信じています。それは、すなわちスピーキング、あるいはリーディングに焦点を絞るのでなく、読む・聞く・書く・話すの4技能を巧みに絡めた授業を普段から行い、バランス良く英語の習熟度を上げておくことです。そのような授業を日々行っているかどうかが問われると言って良いのかもしれません。
付け焼き刃は、所詮それだけのものです。本校の英検対策コースでは、過去問を含めた実践問題を解きながら表出の単語、文法をしっかり理解し、同じような文章を産出できるか問うような英会話を行います(詳細は、ブログ「英検対策コース」を参照)。読解問題に移ると、音読み一読後、自分の言葉で内容を説明させ、テーマについて議論を行うこともあります。加えて、前述の議論がテーマになることが多いですが、時事問題について書く練習を行います。このように、4技能を絡めた授業を行うことによって、EAST-Jにも対応できる、文字通り「使える」英語力を身につけます。
次回は、どうやって英単語を覚えるかについて書きたいと思います。
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