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小平国際交流協会での翻訳・通訳講習会

更新日:2022年11月5日


前回「英語学習と情報の非対称性」について書くと伝えましたが、その前に先日、小平市国際交流協会(KIFA)で行った講習会「機械翻訳と実践的翻訳入門」についてご報告がてら書きたいと思います。


私は、去年からKIFAの通訳・翻訳ボランティアに参加しております。そこで機械翻訳と翻訳学について話すことができないかと打診をいただき、小平市民としてお役に立てるならと思い、引き受けた次第です。


9月10日に実施した講演会では、恐らく使ったことがない人はいないと思われるくらい身近になった機械翻訳と絡めて実践的翻訳入門ワークショップを行いました。前半は、これまでの機械翻訳の歴史概観や活用法。後半は、基本的な翻訳技術を紹介しながらマクドナルドの宣伝文やスターバックスの注意喚起文といった実際の翻訳題材を訳出してもらいました。


翻訳という認知活動は、例えば英日・日英の場合、日本語と英語を往還しながら巧みな訳出を行う作業です。同時に、「翻訳は、究極の読解」だと言われるように、両言語に精通していてこそ当意即妙の訳出が可能となります。換言するなら翻訳の効用は、外国語、英語だけでなく母語、日本語をも鍛えることができることです。今回の講習会を通して翻訳の醍醐味を伝えることができたら嬉しい限りです。また、普段漠然と考えている機械翻訳に対する考えをまとめて言語化する貴重な機会にもなりました。お陰様で、15名の方にご参加いただき、盛況に終えることができました。取り敢えず無事に終えてホッとしております。ありがとうございました。



次回こそ「情報の非対称性と英語学習」について書こうと思います。


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