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英検受験の意義

更新日:2022年6月9日


2021年末現在、英検準2級以上取得者を優遇する大学数は、およそ400校(同校異学部合算数)。このような大学は、今後ますます増えると思われます。また、優遇と一口に言っても、入学試験の得点換算・免除から奨学金給付、入学金・学費免除、単位認定までと多岐に渡り様々です。(詳細はこちら:https://search.eiken.or.jp/qualification/?_ga=2.229819996.1965802040.1640600425-1398935155.1639146699


優遇措置を設ける大学数が増加する中、英検受験者数も増え続けています。ここ数年はコロナ禍で若干伸び悩んでいますが、年間400万人に迫る勢いです。400万人と言ってもピンとこないかもしれませんが、これは、全国民の25人に1人が受験している計算になります。スゴくないですか。恐るべし、英検!


だから、英検を早めに受けて合格する!大学受験(または高校受験)に何教科も勉強するのは大変だから、先に英検◯級に合格して受験勉強は数教科だけに絞る!


以上のような理由で受験する人が多いかもしれません。もちろん悪いことではありません。しかし、今回は英検を受験する意義を考えたいと思います。


書店に行けば「2週間で英語が話せる!」や「1週間で英語がどんどん話せるようになる」といった商魂たくましくとも思えるタイトルの英語学習書が並んでいるくらい英語学習が盛んです。その背景には、学生だけでなく社会人も英語を勉強しているということです。実際、仕事で必要な場合もあれば、インターネット全盛の現代、英語を知っていると様々な情報を得たり世界中で多くの人とつながりやすかったりします。


グローバル化が進展する現在、「世界共通語」の地位を確立している英語ですが、ご存知の通り、語学学習に近道はありません(しかし、無駄は省けます)。時間をかけて少しずつ英語習熟度を上げていくことが必要です。長い道のり(少なくとも中高6年間です!)が故に、途方に暮れることもあるのではないでしょうか。


この途方もない道のりを富士山登山と譬えることもできるでしょう。皆さんは、登山中、1合目、2合目と標高表示標識がなかったらどう感じますか。しかも、1人で登っていたら(単語暗記など宿題をする英語学習は、基本的に孤独な作業です)。私だったら途中で心が折れてしまいそうになります。


4技能を測る英検は、皆さんの英語学習プロセスの指標となります。学校の中間・期末試験は、達成度テストです。一方で、英検は、熟練度テストです。前者は、学期中に勉強したことしか出ないテストに対して、後者は、今まで勉強したことが全て出題範囲となるものです。ややもすれと一夜漬けが通用する(前日徹夜をしてそれなりの点数が取れたが、翌日すっかり忘れたという経験はありませんか?)のが達成度テストです。一方で、熟練度テストの英検は、そのようなごまかしが効きません。身につけた本当の英語力が測られます。このような理由から、英検受験の意義は、英検を通して、自分の英語力の現在地を把握することだとは言えないでしょうか。


前述のように、書店に行けば多種多様な英語の参考書や単語練習帳が売られています。また、英会話学校や学習塾が周りにはたくさんあります。英語学習リソースがあらゆるところにあり、私達、一人一人の学習履歴と英語習熟度は異なります。学校の到達度テストでは本当の英語力がわからないのです。


英検をどのように活用するかは、皆さん次第です。まずは試しに受けてみるのもいいと思います。例えば、高校に進学したのを機に「中学で3年間英語を勉強してきたけど、ちゃんと身についているだろうか」と英検を受けるのもアリです。また「今、高2だけど、クラスではかなり英語ができるし、自信があるから英検2級を受けてみよう」もアリです。受験を決めることによって、日々の勉強の励みにもなります。


大事なのは、現在の英語習熟度を知ることではないでしょうか。英検は、読む・聞く・書く・話すの各技能別にスコアが出ます。自分の英語力の強みと弱みを知ることができます。これまでの勉強のやり方を振り返り、これから先の道のりをどう進むかを考えることもできます。最終目的地は、人それぞれですが、本物の英語力を身につけることが一生の財産になるかもしれません。その上で、英検に合格し大学進学時、何らかの恩恵を受けることができたらいいですよね。また、生涯学習と言われる語学学習を社会人から始める(学びなおす)人もいます。英検を指標に、さらなる高みを目指すこともできます。



次回は、本物の英語力を身につけるために、英検対策コースの受講生にどのようなアプローチを用い、どのような授業を行っているかを具体的に書きたいと思います。

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